ある男

ある男

平野啓一郎
文藝春秋 (2021年9月1日発売)
ISBN:9784167917470
本棚登録:238

作品紹介・あらすじ

愛したはずの夫は、まったくの別人であったーー。 「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。 ところがある...

感想・レビュー (4件)

ある男の本当の正体を探すだけではない。主人公の身の上からいろいろと考えさせられる。

他人の戸籍になりかわって生きていく。 原誠さんの生涯とは。

アイデンティティ。 在日韓国人3世。 もっとある男は誰なのかを探す話かと思ったら違った。イマイチ。戸籍交換してただけ、

息子を病で失った母、 闘病時のすれ違いに起因する離婚、 再婚した夫の死、死後に判明する虚偽の戸籍 愛した夫はどこの誰だったのか 共に過ごした日々の思い出はどこまでが真実なのか 心理の深いところを問われる感じ 面白い