作品紹介・あらすじ
南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。家族を失い東京からやってきた眞夏は、ここでしばらくオーナーの仕事を手伝うことになった。泣きたい毎日を変えるきっかけをくれたのは、料理。古い台所で作る九条葱と厚揚げの衣笠丼や、すぐきの焼きめし、近所で出会ったふわふわのだし巻き卵のサンド、レトロな喫茶店のゼリーポンチフロート。同居する四人の女性やお客さんと食卓を囲む時間に心を癒されてい...
感想・レビュー (1件)
突然離婚を切り出され、子どもとも別々になってしまった妻、母としての目線で書かれている本。シェアハウスやゲストハウスでの人との関わりや、京都という素敵であろう街、離れて気づく家族との関係、そういったもの全てが人生をどんどん広げていく。広げていける。世界は広いしいつでも足を運ぶこともできる。
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