作品紹介・あらすじ
葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ…(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。
感想・レビュー (1件)
「水晶の夜、翡翠の朝」の閉ざされた場所での人間関係が起こすヒスとか、ヨハンと学長の黒い繋がりとか、最後に容赦なくジェイを殺すとことか、テンポのよいミステリで面白い。