ミカエルの鼓動

ミカエルの鼓動

柚月 裕子
読者数: 126
出版社: 文藝春秋
ISBN: 9784163914428

レビュー (4件)

手術支援ロボット ミカエル。その第一人者 西條。地域によらない平等な医療を目指してミカエルの普及に尽力していたが、西條の知るところではないところで流れに変化が。ミカエルは天使か堕天使か。医師としての葛藤がよくわかり、分厚い本ではあったけれど次が知りたくてどんどん読めました。

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心臓外科医の苦悩 組織の中で自分の意志を貫く難しさ、柚月裕子さんの本の重厚さに打たれる

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手術支援ロボットの“ミカエル”を使用した手術の第一人者、西條医師は、ロボットを使った医療体制で勢力拡大を目指す病院長、曾我部の思惑と一致し着実に病院内での地位を得る。然し、ある時から後押しする病院長の態度に変化し、西條は違和感を覚える。そんな中、ロボットに不具合がある事を知り、隠そうとする病院長を説得できず、自らマスコミに公表し病院を辞める。そして病院で好敵手であった真木医師が、過去に同じような体験をし、山登りで立ち直った事を真似て山登りをする。

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著者の医療ミステリも読み応え充分。直木賞候補も頷ける。 でも、西條医師はガミさんや日岡、佐方貞人のキャラには及ばないな。むしろ真木医師の方が個性的。

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