作品紹介・あらすじ
●全米250万部、全世界600万部。2022年、最も売れたデビュー小説!
●ドラマ『レッスン in ケミストリー』原作!
著者デビュー作にして、世界600万部の大ヒット小説がついに日本上陸!
舞台は1960年代アメリカ。
才能ある化学の研究者エリザベスは、いまだ保守的な男社会の科学界で奮闘するが、無能な上司・同僚からのいやがらせ、セクハラの果てに、研究所から放り出されてしまう。
無職・未婚の...
感想・レビュー (1件)
1960年代に化学者として母として女として生きるということがどういうことだったかこれは単にフィクションの話だとは考えられない。程度の差があれど現実に女性への数多の差別のうえにようやくここまでの女性の地位確立が起こったのだろう。まだ性差別については道半ばではあることは間違いないが、エリザベスのように何度も屈辱を味わされ男性に迎合したほうが楽だと理解していても決して屈しなかった女性たち、そうした偉業の上に今日の環境がありこれからを生きる者たちのために異議を唱え続けなければ改善はない。 性暴力を受け博士号を取れなかった、好きな男性と一緒にいるだけで彼の頭脳や支援目当てだと言われる、 女性であるたったそれだけで自分の能力に見合わない 仕事をさせられる、適切な給料がもらえない、家事や育児を一手に背負わせられる 全てそれは女性であるが故に起こった