作品紹介・あらすじ
絶望を生きた後に、希望はあるか。
感動のラストへひた走る、著者渾身の超大作。
タイムスリップした琢磨が目の当たりにしたのは、
若き父・史郎が直面した試練の日々だった。
闇の住人・成沢が仕組んだ罠、異形の殺し屋『猫寅』との戦い。
史郎は愛する鏡子を守ることができるのか。
そして、呪われたトラックBT21号の数奇な運命はーー。
池井戸ワールドの真骨頂!
感想・レビュー (1件)
かなりの力作。今まで読んだ池井戸潤の作品の中で異質な面白さがある。父親の謎を解き明かすストーリーも面白いが、不気味な怖い描写もあり、途中で読むのをためらう。父親と息子の恋愛関係、母親との愛情、父親の会社での苦悩、奮闘が良く描かれている。銀行の担当者との繋がりも上手く物語に絡んでいる。読了後に儚くも物悲しさが残る作品。