水よ踊れ

水よ踊れ

岩井圭也
新潮社 (2026年5月28日発売)
ISBN:9784101069517
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作品紹介・あらすじ

彼女はあの年の3月、ビルの屋上から転落し、命を失った。17歳だった。瀬戸和志は留学生として再び香港に戻ってきた。その本当の目的は、かつて恋していた梨欣(レイヤン)の死の謎を追うこと。だが、和志の行く手にはさまざまな闇が口を広げていた。真の自由とはなんだ。志は実現できるのか──。中国返還直前の香港を舞台に、二度とない季節のなかで揺れ動く男女の群像を描く、痛切きわまる青春小説。

感想・レビュー (1件)

読了後は著書から漲る膨大な熱量に圧倒。 物語の舞台は中国に返還される前後の香港。少女の死の真相を探るミステリ要素をベースに、当時の香港をとりまく情勢、主人公の青春や成長が鮮やかな筆致で描かれている。 権力を前に一歩も引かず抗うエネルギーに胸が熱くなり、今後の自身の生き方や志を問われた気がした。 解説にて瀧井朝世氏が簡単に香港の歴史について説明してくれているので改めて勉強になった。 タイトルの奥底に込められた著者の熱い思いがじわじわと胸に広がってくる。