作品紹介・あらすじ
颶風の被害から建て替えられた「紅屋」は、お勝手も新しくなった上に、やすのための部屋も作られた。
そしてお勝手で働く新しい小僧として、とめ吉が加わった。
料理人としての立場に緊張しながら、やすは期待に胸を膨らませつつ、お小夜さまと清兵衛さまに工夫を凝らした料理を考える。
しかし順調に見えた「紅屋」に対する何者かの嫌がらせがとめ吉を襲う。
一方、江戸で知り合った山路一郎とやすとの関わりにも新たな進展が...
感想・レビュー (1件)
尻上がりに面白くなっていく時代小説シリーズ第六巻。 山路一郎ととめ吉の存在感が光る。 それにしても、主人公のあんには、どのような将来が待っているのだろうか。 シリーズ序盤は、紅屋の女料理人に出世するのだろうと思って読んでいたのだが、幕末の世情の不透明さ、紅屋のある品川が今後呑み込まれる変化を思うと、そこに収まらない未来があるのかもしれない、と感じる。