本屋さんのダイアナ

本屋さんのダイアナ

柚木麻子
新潮社 (2016年6月28日発売)
ISBN:9784101202426
本棚登録:128

作品紹介・あらすじ

私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれたーー。正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が……。少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。

感想・レビュー (1件)

成功や幸せは、多くの人の価値で量られるものでない。面に出る人、裏にいる人など、それぞれの役割がある。こうすれば安全、こうすれば幸せになる、などという正解はない。親の期待に応えるようでも、自分を偽っているのなら結局誰も幸せにしない。自分の選択だけが自分の人生を変える。勇気はみんな持っている、出すか出さないだけなんだ。