重い障害を生きるということ

重い障害を生きるということ

高谷 清
岩波書店 (2011年10月20日発売)
ISBN:9784004313359
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作品紹介・あらすじ

はじめに 序章 「抱きしめてBIWAKO」 ──25万人が手をつないだ日── 第1章 重い障害を生きる  1 はじめて「びわこ学園」を訪れる  2 子どもたちとの出会い 第2章 どのような存在か  1 脳のない子の笑顔  2 感覚的存在──五感だけでなく  3 身体的存在──二次元の世界  4 意 識──生命体を維持・発展させる方向  5 関係的存在──「わかる」とは  6 人間的存在──協...

感想・レビュー (1件)

自分が1年半考えて結論が出てこなかった「彼らはなぜ生きているのか」という問いに対しての作者が考えた答えを読んで、これは本当に向き合ってきた人の考えだと感じた。障がい者にここまで寄り添ってくれるエリートがこの世にいることは救いだ。 「この子らに世の光を」ではなく、「この子らを世の光に」。忌避されがちな障がい者にとって果てしなく遠い理想だとは思うが、その気持ちを持って障がい者と向き合っていたい。