
らいか
2026年9月20日
小田雅久仁「禍(わざわい)」読了。 人体の色々な部位をテーマにした7つの短編集。このホラーがすごいの1位と帯に書いてるけど、ホラーというよりは怪奇といったほうが近いと思う。そしていやはやなんともやっぱり小田雅久仁さんはすごい。どの話もめちゃめちゃ面白かった。全ての話が読んでてグイグイとその世界に引っ張り込まれる。大好きだなこの人の小説。7つのうち特に好きなのが「耳もぐり」「農場」「髪禍」の3つ。 「耳もぐり」は恐怖と滑稽は表裏いったいだと改めて感じる。1人の男の独白という形で進行するのだが、果たして語っているのはいったい誰なのか。「農場」ではなぜハナなのだろうかという不思議。聖書にもそんなことが書かれてるとは初めて知った。男は幸せだったのだろうか。そして「髪禍」。ゾワゾワとした気持ち悪さが蠢く。甘い話にはやはり乗ってはいけないが、この場合乗った方が良かったのかもしれない。 解説に書かれていたが、小田雅久仁さんの本は4冊しか出ていないらしい。内3冊は読んでるのだけど、デビュー作の「増大派に告ぐ」だけ読んでいないと思ったら文庫化されてないのね。ぐぅ、読みたい。文庫化してくれー。
禍
小田雅久仁
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