吸血鬼と愉快な仲間たち

吸血鬼と愉快な仲間たち

木原音瀬
読者数: 2
発売日: 2006/11/30
出版社: 蒼竜社
ISBN: 9784883863105

レビュー (1件)

疎遠になっていた木原音瀬先生。 何となく流れに乗りきれない感があったのですが、この本は面白かったです! フォロワー様たちのお陰です♡ありがとうございます。 【あらすじ】 不完全な吸血鬼・アルと、不愛想なエンバーマー(遺体に防腐処理を行う人)・暁。アルはその性質のせいかおっちょこちょいで、コウモリの姿で冷凍され、食肉にまぎれこんで日本へ来てしまいます。そして昼、人間の姿に戻ってしまい……。 【1巻の感想】 吸血鬼のアルがひたすらに可愛いです! おぞましい吸血鬼のイメージゼロです。(褒めてるつもり) 半人前のタダメシ食いで、泣き虫。 路頭に迷うアルは、家においてくれた暁のことをだんだん好きになっちゃう。 どうもBL臭というよりも、家族愛や友情的な匂いがしました。 邪険にされようとも、悪口を言われようとも、健気に耐え、藁にでもすがる思いで生きようとする。 人間の姿の時は、掃除洗濯、ご飯を作ったり、暁の役に立ちたい気持ちでいっぱい。 不憫で健気なアルが、平穏に暮らせるようになって欲しいよー。 そんな私の思いも虚しく、、、 物語が進むと、連続殺人事件が絡んでくる。 シトシト降る雨の日にアルも被害にあって、生きる屍になってしまう。 ひどい…!! 酷すぎる…!! 木原寒冷前線がやって来た感じです。 ううーー寒気がしました。 それも二度。 暁は口は悪いけど、面倒見がよく、看病もしてくれてホッとしました。 いつのまにかペット同伴出勤して、コウモリ姿のアルを愛でる暁は、なんとも不思議な人ですね。 それに、ふたりのやり取りが珍妙で、周りにゲ○カップルだと誤解されるのが可笑しかったです。 先が気になって、どんどん読み進めてしまいました。寝不足。 今後はアルの救済物語になる?!ような、ならないような。 少しくらい甘ったれな展開があるといいなぁ。 2巻につづく。

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