作品紹介・あらすじ
大柄なうえに型破りな性格。そんなおばあちゃんを訪ねたあの夏、死ぬほどつまらないと思っていた田舎町で生まれてはじめて死体を見ようとは!わたしたち兄妹はシカゴの都会っ子で祖母の豪胆ぶりに、すっかり怯えた。それでも来年になると、また列車に乗りこむ。「おばあちゃんは、わたしたちのいいお手本とは言えないと思うんだけど」なにが起こるかわからないから、おもしろい。銃はぶっぱなす、大ボラはふく、法は無視する、牛乳...
感想・レビュー (1件)
アル・カポネが君臨するシカゴより怖い町、それは夏休みを過ごすおばあちゃん家がある田舎の町。嘘はつく、銃はぶっぱなす。正義のためなら手段を選ばない。そんな田舎のおばあちゃんと過ごした数年間の夏の思い出。 いや〜愉快で心あたたまる物語でした!アメリカで出版された優れた児童書に贈られるというニューベリー賞オナー賞を受賞しているだけあって、噛み応え読み応えのある1998年の良作。茶色に変色した硬めの紙を1枚めくるたびに古き良き時代が目の前に蜃気楼のように立ち上る、そんな素晴らしい読書時間をいただきました。