作品紹介・あらすじ
わたしは、軽薄の上に築き上げたすべてを差し出すだろうーー。十代の終わりにストーカーと化した元恋人に刺された過去をもつカナ。だが二十九歳のいま、裕福な夫と幼い息子、充実した仕事を手にし、満たされた暮らしを送っていた。そこにアメリカから姉一家が帰国。すっかり大人びた未成年の甥に思いを寄せられるーー。危うい甥との破滅的な関係。空虚の果てにある一筋の希望を描く渾身の長篇小説。
感想・レビュー (1件)
金原さんの官能小説。甥との不倫っていうテーマで重すぎないかと心配したけど、2人とも表面上はお互いを拘束せずそこまでだった。相手を殺しかけた息子を持て余す吉岡の弁がリアルやった。