作品紹介・あらすじ
原因不明の歯痛に悩む私が訪れた不思議な歯医者(『太陽』)。女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……(『獣の夜』)。短編の名手である著者が、日常がぐらりと揺らぐ瞬間を、ときにつややかにときにユーモラスにつづった傑作短編集。
感想・レビュー (2件)
森絵都の短編集。 彼女のユーモア溢れる文が好きだと、改めて思う。 ショートショートと短編が混じっているが、やはり短編の方が面白かった。 コロナを背景にした「雨の中で踊る」「太陽」、女二人の友情が清々しい「獣の夜」も良かったが、短編の醍醐味がぎゅっと詰まった「あした天気に」が一番の収穫。