一般的な時代小説とは少し異なる時代小説であった。自然を描写する場面が多く、日本人の心に深く共感を呼ぶものであった。詩情的でありとても良かった。また冒頭の悠然とした立ち上がりはいい。文四郎の成長とふくの生涯、時代的な理不尽さとその中でしかえれない幸せ。とにかく面白かった。