法医昆虫学捜査官

法医昆虫学捜査官

川瀬 七緒
講談社
ISBN:9784062778909
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作品紹介・あらすじ

炭化した焼死体の腹部から、異様な「虫の塊」が見つかった。難事件に際し警視庁は、法医昆虫学者・赤堀の起用に踏み切る。死体の周りの虫から犯行を分析するという、日本初の捜査方法とは。 全焼したアパートから1体の焼死体が発見され、放火殺人事件として捜査が開始された。遺体は焼け焦げ炭化して、解剖に回されることに。その過程で、意外な事実が判明する。被害者の腹腔から大量の蠅の幼虫が発見されたのだ。しかも一部...

感想・レビュー (1件)

主人公の昆虫学者はじめ、登場人物がみなさん魅力的でした。比較的分厚い本でしたが、すらすら読めましたし、それも作者の技なのでしょう。 さて準主役ともいえる刑事ですが、その相棒が毎回かわるようです。今回は、プロファイラーをかじっている、一癖あるおじさん。彼もとてもいい味を出していました。 さっくりと言えば、昆虫から事件を調べていくお話ですので、死体に群がる蛆虫などの描写は、想像するだけで気持ち悪いです。でも読めないほどには感じませんでした。 それにしても昆虫の力、あなどれないです。普段は気持ちわるいだけの昆虫ですが、ちょっと興味すら沸いてきました。