作品紹介・あらすじ
アンドロイドが普及し、人に代わって戦争すらしてくれる時代。大学生の南里輝は、自分だけを愛してくれるセックス用アンドロイド、通称「裏ドール」を伴侶にすることを夢見ていた。その資金を貯めるため裏方バイトをしていた風俗店に、ある日とびきり美しい裏ドールが売られてくる。悲しげな姿を見かねた南里は、つい貯金をはたいて「彼」を買い取ってしまった。シンと名づけられた彼はドールゆえの一途でけなげな愛を南里に注ぐが...
感想・レビュー (1件)
#ショートケーキの苺にはさわらないで #凪良ゆう 2015年発行 積本の感想。 物語とタイトルがどう交わるのか興味がありました。結果は、ぜひ自分の目で見届けて欲しい。 アンドロイド大好きー！なのですが、今回は背景にハマれなくて、私は最後まで閉塞感から抜け出せなかった。 でもしっかり楽しみました。人工知能で少しずつ成長するドールのシンちゃんが、とても可愛いかったです。 アンドロイド技術が進歩した日本社会のダメっぷりが…なんというか、不気味でした。 戦争の危機的状態にドールを戦場に送り出し、戦後は人型アンドロイド製造禁止。えー！主人公も可哀想だけど経済的打撃が… 後半はシンちゃんを救ってくれる２人の天才科学者の登場、さらにもう一つ仕掛けがありましたが、楽しいような、悲しいような。 日本との繋がりを手放してしまったのはもったいなかったなあ。 サークル仲間の阿部ちんいい奴です。彼のスピンオフ『2119 9 29』を続けて読みます♪