作品紹介・あらすじ
作家・伊集院静の原点が綴られた自伝的随想
1978年冬、若者は東京駅構内にいた。足元のトランクには数枚の衣類、胸のポケットにはわずかな金しかなかった。入社した広告代理店も一年半足らずで馘首され、酒やギャンブルに身を置いた末に、東京での暮らしをあきらめていた。生家のある故郷に帰ることもできない。
そんな若者が、あてもなく立ち寄った逗子の海岸に建つそのホテルで温かく迎え入れらえる。
「いいんで...
感想・レビュー (1件)
著者が7年間、過ごした日々
著者が7年間、過ごした日々