村上海賊の娘(四)

村上海賊の娘(四)

和田竜
新潮社 (2016年7月28日発売)
ISBN:9784101349817
本棚登録:73

作品紹介・あらすじ

難波海の睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。能島村上の姫、景の初陣である。ここに木津川合戦の幕が切って落とされた! 煌めく白刃、上がる血飛沫。村上海賊の投げ放つ焙烙玉が、眞鍋家の船を焼き払う。門徒、海賊衆、泉州侍、そして景の運命はーー。乱世を思うさまに生きる者たちの合戦描写が読者の圧倒的な支持を得た完結編。

感想・レビュー (1件)

木津川合戦だけを描いた読み応えのある四作目。七五三乃兵衛側に戦況が傾いたり、村上側に傾いたり最後までハラハラさせられた。当初景が願ったように留吉ちに兵糧入れをすることができて良かった。七五三の死に様も良かった。