令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法

令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法

新川帆立
集英社 (2023年1月26日発売)
ISBN:9784087718218
本棚登録:32

作品紹介・あらすじ

通称:令和反逆六法ーー 六つのパラレル・レイワ、六つの架空法律で、現行法と現実世界にサイドキック! 「命権擁護」の時代を揺さぶる被告・ボノボの性行動、「自家醸造」の強要が助長する家父長制と女たちの秘密、「労働コンプライアンス」の眩しい正義に潜む闇……。 痛烈で愉快で洗練された、仕掛けだらけのリーガルSF短編集。 【収録短編および各話の架空法律】 ◇第一話 動物裁判 礼和四年「動物福祉法」及び「...

感想・レビュー (3件)

9/23読み終わり。正直まぁ普通…。架空の状況設定(動物との共存とか)での架空の法律や規則がある時代の物語の短編集。「健康なまま死んでくれ」が一番よかったかな。派遣社員が働く工場に勤める正社員が死亡。犯人は、そこで働いていた息子を亡くした父の復讐だったのだけど、その時使ったカリウムの注射を、最後は主人公も祖母を殺す(介護)ためにもらう。

作者インタビューを見た時はうーんいけすかない…と思ったけど作品は人の悩みとか捉えてていい話なんですよね。 短編でもピリッとして良かった。筒井を彷彿とさせました。