作品紹介・あらすじ
「おまえ、あのとき、なに考えていたの?」
「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね。ちょっと」
朝霞、新座、志木ーー。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。
50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる...
感想・レビュー (1件)
確かに大人の恋愛小説。余りにも虚しく悲しい。もう少し違った生き方があったのではないか。青砥と須藤の関係がもどかしい。もう少しお互いに本音を言って、話し合いを重ね一緒に生きて欲しかった。余りにも頑なな須藤の生き方に、なんとかならないのかと思う。生い立ち、ずっと生きて来た人生、それに病気が原因なのかと思う。