作品紹介・あらすじ
我々は、何に魅入られ 何を恐れてきたのかーー?
人獣、モンスター、天使と悪魔、妖精、異様な建造物から魑魅魍魎までーー。
一見して奇異で不穏、そしてメッセージ性に富む「異形のもの」の美術作品は、
画家の「書きたい」という意志をも凌ぐ「見たい」という大きな需要によって支えられてきた。
それら絵画はなぜ描かれ、なぜ鑑賞者に長く熱く支持されてきたのか。
神への畏れ、異性への恐怖、淫欲と虚栄、人間本性への...
感想・レビュー (1件)
中には怖い絵もあるけど、それなりに絵を見ている自分はまあびっくりするほどではなかった。 人間の祖先は捕食者から逃げるのに木の上へ上へとのぼっていったが、大型動物が近づけない細い枝の先まで執拗に追ってきたのが蛇。 その遠い恐怖の記憶が今も残る。 蛇を邪悪と見なすならば蛇が嫌うものは善であり正義となる道理。 芳香で蛇を近づけない百合の花や、蛇を捕食する鷲がヨーロッパ各王家の紋章に使われているのはそのため。 ドメニキーノの処女と一角獣はすごい好きな絵。 気になった単語は、トーマスハリスのレッドドラゴン。 チャールズシムズのそして妖精たちは服を持って逃げた。 創作意欲が掻き立てられるのはギュスターヴアドルフモッサのエル。
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