作品紹介・あらすじ
標高世界第4位ローツェに名もなき日本人が単独登攀で挑む本格山岳小説!これぞ笹本稜平の真骨頂!
数々の難壁に初登攀の足跡を残してきた新進気鋭のアルパインクライマー奈良原和志。
彼が初めて目指す八〇〇〇メートル峰は世界第四位のヒマラヤのローツェ、しかも最
難関の南壁ルートだった。そこは伝説的登山家トモ・チェセンの“疑惑の登頂”の舞台
でもある因縁の壁だったーー名もない日本人が言われない妨害を受けなが...
感想・レビュー (2件)
今までソロで活動していた主人公が多くの協力者によって支えられ、そして期待に応えていく。さらに、身近な人の死に対する考えを知り、また自らが死に直面したことで今までと180°変わった人生観と若者の人間としての成長が表現されたとてもスリリングで楽しい冒険物語で最高だった。
冒険って、ハイリスクとか無謀な試みとか危険な行為に対して使われがちな言葉だけど、未来の輝かしい可能性を信じるとか、その実現のための行為として読めた冒険小説。 続編を読むのが楽しみです。