透明な夜の香り

透明な夜の香り

千早茜
集英社
ISBN:9784087717037
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作品紹介・あらすじ

香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。 元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。 その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤...

感想・レビュー (1件)

芳香をテーマとした繊細かつ静謐な空気を持つストーリーで、ページを捲る度様々な香りが漂ってきた。小川洋子さんの世界観に少し似てるなぁと思ったら、文庫本の解説は小川洋子さんらしいので機会あれば読んでみます。 ラストノートで朔が発した言葉が美しくて印象的。