作品紹介・あらすじ
ゲームの極悪非道ラスボス女王・プライドに転生していた私。皆を不幸にする破滅の未来を回避するため、人望や権威、チート能力を駆使してがんばってきたけれど…。周囲と円満な関係を築き迎えた16歳の誕生祭。成人した私の前に現れたのは、婚約者である同盟国のレオン王子だった。絶望の未来が待つ彼を、この私がきっと幸せにしてみせます!気づけば、皆に物凄く愛されている悪役ラスボス女王の物語第3弾。
感想・レビュー (1件)
なろう系のお話でずっと気に入っていたシリーズの3作目。文体自体は主語や視点が同じ段落内でもかなりの頻度でいったりきたりするので、読んでいると振り回されるところがあり、体力がある時向け。 16歳になった主人公と婚約者に選ばれた隣国の王子がメインのお話で、隣国の王子が巻き込まれることになる騒動から彼を救うために奔走する主人公が良い。 1作目、2作目と見てきた背景のなかで、この3作目の本来のラスボス女王が王子にした仕打ちの残虐性は凄まじい。どうすることが一番相手を追い詰めるのか、よく分かった上で心を折りに行く。今の主人公とラスボス女王は別人格だけれど、そんなことをする自分を知っていたら主人公はさぞ自分が怖いだろうと思う。 そんな中で強く人を掬い上げようとする姿が眩しく、今後どのように進んでいくものか楽しみ。今作で初めて予知したことに関して事前に自分の側近に相談するという姿もあったので、何らかの形で今後の動き方(単独で突っ走るだけではできない行動など)が変わっていくと面白いだろうなあ。
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