特殊な舞台が実は最も人間の根元的な場所、一話一話とても面白く書かれている短編として最高レベル。
人の数だけ物語はある。 物語は綺麗なだけじゃつまらない。 自分の物語はどんなだろう。 「いいかミコ、なにがあっても働け。一生懸命に体動かしている人間には誰もなにも言わねぇもんだ。聞きたくねえことには耳ふさげ。働いていればよく眠れるし、朝になりゃみんな忘れてる」ホテルローヤルで働くミコの母ちゃんの言葉が印象に残った。