静かな雨

静かな雨

宮下奈都
文藝春秋 (2019年6月6日発売)
ISBN:9784167912932
本棚登録:58

作品紹介・あらすじ

会社が潰れた日、パチンコ屋の裏の駐車場で、やたらと美味しいたいやき屋を見つけた行助。そこは、こよみさんという、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。行助は新たに大学の研究室の助手の働き口を見つけ、そのたいやき屋に通ううちにこよみさんと親しくなり、デートを繰り返すようになる。 だがある朝、こよみさんは交通事故の巻き添えで、意識不明になってしまう。家族のいないこよみさんのた...

感想・レビュー (1件)

2/4読み終わり。静かな雨と日をつなぐとい短編が2つ収録されたもの。ちょっと難しかったな、というのが感想。どちらかというと、日をつなぐの方が好きだった。赤ちゃんを産み、夫が帰って来ないため、1人で1日中世話をして…。切実さがリアルだった。夫に今晩話があると言われ、いい話かは分からないけど、ご馳走を作るために色々な食材を市場で調達するのがなんとも切なかった。