
レビュー (2件)
ピエール・ルメートル「わが母なるロージー」読了。 タイトルで誤解していた。カミーユの母のお話で、悲しみのイレーヌで妻を亡くし、傷だらけのカミーユで心をズタズタにされたカミーユがまた悲しい目に遭うのかと。 ちごた。 今回の作品に登場する爆弾を仕掛けた犯人の母親の事だった。だって「我が母なる」っていうから勘違いしちゃうよね。 閑話休題 本作品はカミーユ警部3部作の完結後に発売された番外編。でも時間軸的には2作目と3作目の間。こんな事件があってたんだね。 しかし番外編とはいえど、本編に負けず劣らず面白い。章立ては3作目の傷だらけのカミーユと同じく、1日目・2日目・3日目と区切られる。 が、今回は爆弾が爆発する時間が近づくため否応なく緊迫感が増す。 ピエール・ルメートルめ、作り方上手いなあ。 最後も上手い。だが、謎は残る。 でもこれは全て説明すると多分 興醒めになると思うから、 この終わり方でよかったんだと思う。 さあ、残り一作。 「死のドレスを花婿に」を読もうかね。
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