うしお

2026年9月23日

宇野寛治という男が最後まで理解できなかった。 どことなく憎めないなあと、読み進めるなかで思ってしまうような、そんな 20歳の彼はいつも巻き込まれている。利用されている。人の言うことを信じてだまされたり、素直さが他人に迷惑をかけたり、善悪の基準がない。なぜか?感情のスイッチを切るすべを身につけたからだ。『怖いものはなく、緊張することもない。たとえ人を殺すにしても、殺されるにしても。』『自分は生まれてこなかったほうがよかった。それを思えば、怖いものなどない』 落合(オチ)と大場が追いかけて、なんでか犯人は、本当に犯人なのか、のらりくらりと莫迦のふり。取り調べのシーン怖かった、緊張した。 『悪さってのは繋がってるんだ。おれが盗みを働くのは、おれだけのせいじゃねえ。おれを作ったのは、オガやオドだべ』 『なあん、じゃまない』 『どうしてお前はおれにうそをつく!お前のダチ公もゲロってんだ。お前はうそつきだ!』

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罪の轍

罪の轍

奥田英朗

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