作品紹介・あらすじ
仕事に生きてきた洋美と専業主婦のリラは、乳児の予防接種会場で再会した。同級生だった彼女がまさか自分と同じ時期に同学年の男の子を産んでいたなんて。頼もしいママ友ができたと好ましく思っていたが、こども同士の諍いをきっかけに、悩み苦しみ傷つき葛藤する。やられるばかりの息子が歯がゆい、乱暴な息子を愛せない。女たちの心の叫びを描く、著者会心の書下ろし長編。
感想・レビュー (2件)
子供がいる女性に読んでいただいて、感想を聞いてみたくなる作品でした。 私にも息子がいるのですごく身近に感じました。そして私も息子とか、親同士の人間関係で悩むようになるんだろうなぁ…と。 いくつになっても、親になっても女ってずっと女なんだよなーって、人間関係で悩むんだよなーって自分の実感としても思います。 どこまで親が子供の人間関係に口をだしていいのか?いくつまで守ってあげるべきなのか?どこまで介入するべきなのか?答えがなくて難しい問題だと思います。でも何かあると母親のせいにされちゃうし、母親も自分を責めてしまいがちだし。 親同士が仲がいいから子供同士が仲良くなるとは限らないって言うけれど、本当にそうで、ある程度大きくなったら親は親、子供は子供で考えなきゃいけないんだな…と。
読み応えがあった。何となく手に取った本だが正解。他のも読んでみよう
