などらきの首(1)

などらきの首(1)

澤村伊智
KADOKAWA (2018年10月24日発売)
ISBN:9784041073223
本棚登録:78

作品紹介・あらすじ

【第72回推理作家協会賞短編部門受賞「学校は死の匂い」収録!】 雨の日にだけ、体育館に幽霊が出るーー。 小学六年生の美晴は、学校に伝わる心霊めいた噂通りに体育館のキャットウォークから飛び降りる白い少女を目撃する。白い少女の正体は何か、何故彼女は飛び降りるのか。姉・琴子に対抗するため、美晴は真相究明に挑むが!?(受賞作「学校は死の匂い」) 「などらきさんに首取られんぞ」祖父母の住む地域に伝わる“...

感想・レビュー (4件)

おもしろい

澤村伊智「などらきの首」読了。 比嘉姉妹シリーズ第三弾。そして初の短編集。 めちゃ面白かった!「ぼぎわんが来る」「ずうのめ人形」と長編を読んできて、比嘉姉妹シリーズいいなあ、澤村伊智さんいいなあとなんとなく思ってたのだが、今回のこの短編集で大好きになった!! いい!比嘉姉妹とか野崎のサイドストーリーでキャラクターの深みが増していく感じ。大好きだ。全部で6つの短編が入ってるんだけど、やはり「居酒屋脳髄談義」がダントツに好き。なぜなら大好きなドグラ・マグラがオマージュされてるから。そしてこの短編の主役、ひとことも誰と書かれていないのに琴子だとわかるとこ。かっこいい。 そして「学校は死のにおい」ではなんと美晴がでるのである。くぅ..美晴...。 悲鳴だけが比嘉姉妹でもなく野崎でもなかったので不思議に思ってたが、そうかリーたんがずうのめの人形のあの子か。なるほど。 ということで、比嘉姉妹シリーズにどっぷりハマってしまいました。 次作「ししりばの家」を手に入れねばだ。

学校と居酒屋の話が好き

ネタバレを読む

学校は死の匂いが特に好きだった