作品紹介・あらすじ
名作『メッシュ』をプレミアムな画質で!!
第1弾「ポーの一族」第2弾「トーマの心臓」に続き、第3弾として多くの熱いファンを持つ「メッシュ」が満を持してプレミアムエディション登場!!
当時の印刷ではつぶれてしまった細い線やトーンなどモノクロ原稿を美しく再現することを目指したシリーズです。カラーページも再現します。雑誌の初掲載時と同じB5判サイズで感動と衝撃をお届けします(上下巻)。
<上巻 ...
感想・レビュー (1件)
#萩尾望都 80年代少女漫画 #メッシュ プレミアムエディション上下巻 大好きな本です。 無垢で危うい少年の時間。 メッシュの底知れぬ寂しさ、目に見えない感情を表現してくれる萩尾望都先生。 先生は思春期の名作『トーマの心臓』『残酷な神が支配する』などをたくさん描いていらっしゃいますが、主人公メッシは葛藤を抱えながらも、コケティッシュで生命力にあふれている。パリを舞台に、ミロンとの友情など人々の交流を得て、精神的自立を描くシリーズです。 メッシュが可愛くて、無言の涙を見ると、抱きしめて背中をポンポンしたくなります。 父親を殺そうと思いつめ、悪ぶっているけれど、ウブでいい子です。世話になっている同居人のミロンには恩義を感じて、彼なりに仕事を頑張ろうとする姿が健気。 終章『シュールな愛のリアルな死』でメッシュがハサミで襲われるシーン。この一コマに胸が張り裂けそうだった。 寂しい子どもは「親に嫌われたくない」これ以上、嫌われたら生きて行けないと無意識に思ってしまうのだそう。 物語はその呪縛から解放されてゆく少年と共に終わる。緻密なプロットに圧倒されました。