作品紹介・あらすじ

燃やされているのは学校や病院だけではない。人々が、物語が、記憶そのものが焼かれているのだ。侵攻目前に書かれた記録から、何を聴き取るべきなのか。パレスチナ人作家たちが〈未来〉に向けて遺した、比類なきメッセージ。  はじめに 序章[ジハード・アブーサリーム] ガザは問うーーいつになったら過ぎ去るのか[リフアト・アルアライール] なぜ私たちは今もスマホを握りしめて録画し続けるのか[アスマア・アブー...

感想・レビュー (1件)

閉ざされたカザ地区の内側で生きている人たちの声を集めた本。2023年のカザ攻撃より前の内容だが、テレビ映像から流れてくる破壊され尽くした、無機質な風景からは想像することができない、豊かな人の営みがあったのだと驚く。今はどうなのだろう。一刻も早く侵略(あえてこう言います)が終わりますように。常に心を寄せ続ける。