私とは何かーー「個人」から「分人」へ

私とは何かーー「個人」から「分人」へ

平野啓一郎
講談社 (2012年9月14日発売)
ISBN:9784062881722
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作品紹介・あらすじ

嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観! 第1章 「本当の自分」はどこにあるか 第2章 分人とは何か 第3章 自分と他者を見つめ直す 第4章 愛すること・死ぬこと 第5章 分断を超えて

感想・レビュー (1件)

誰かといる時の分人が好き、という考え方は、必ず一度、他者を経由している。それこそ自分を愛するための、他者の存在が不可欠だという、その逆説こそが、分人主義の自己肯定の最も重要な点である。 コミュニケーションでどうしても上手くいかないことがあるとき、このような捉え方ができれば相手と通じ合える気がした。