作品紹介・あらすじ
「おれにとってはおまえが正義だ」
独自のコーチ哲学を貫くプロ野球の投手コーチ二見が
球界の闇、盟友の無念に迫るミステリー!
13年前に球界を追放された先輩が不審死を遂げた。
なぜ今になってこの世を去らねばならなかったのかーー
20年ぶりのリーグ優勝を目前にするプロ野球・横濱セイバーズ。その快進撃の立役者である投手コーチ二見里志は、抑えの新田隆之介らの疲労管理に頭を悩ませ、リリーフ陣を酷使したがる...
感想・レビュー (1件)
プロ野球を題材にした著者ならではのスポーツミステリ。コーチの苦悩だけでも作品になりうるが、そこに殺人事件をからめ、読み応え充分なものとなった。監督や他のコーチとソリが合わずに優勝できるのか?とツッコミたくなる部分も。ところで、タイトル「二律背反」はなんとも堅苦しい。文庫化の際は改題されるか?
