図書館の魔女 第三巻

図書館の魔女 第三巻

高田 大介
講談社 (2016年5月13日発売)
ISBN:9784062933872
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作品紹介・あらすじ

深刻な麦の不作に苦しむアルデシュは、背後に接するニザマに嗾けられ、今まさに一ノ谷に戦端を開こうとしていた。高い塔のマツリカは、アルデシュの穀倉を回復する奇策を見出し、戦争を回避せんとする。しかし、彼女の誤算は、雄弁に言葉を紡ぐ自身の利き腕、左手を狙った敵の罠を見過ごしていたことにあった。 第三部 一ノ谷、ニザマ 文献学講義と糸繰る者達 30 どうらんのきせつはまぢかにせまり 31 まつりかがぐりも...

感想・レビュー (1件)

高田大介「図書館の魔女 第三巻」再読了。もう見どころてんこ盛り。マツリカによる偽書をめぐる文献学講義に、一巻最後の水路の伏線の回収が始まり、農学者と共に胸が熱くなったところで、迫り来る敵のマツリカを封じる魔の手、からのマツリカと二ザマ帝とのギリギリの読み合い。あああたまらない。たまらないのにあと1冊で終わってしまう。わかってる。再読だからもう全部わかってる。でもなんだろう、あと1冊で読み終わってしまうというこの寂しさは。読み終えたくないのに読み進められずにはいられないこの物語力は。さあ、最終巻に入ろう。