果しなき流れの果に新装版

果しなき流れの果に新装版

小松左京
角川春樹事務所 (2018年6月1日発売)
ISBN:9784758441780
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作品紹介・あらすじ

N大学理論物理研究所助手の野々村は、ある日、研究所の大泉教授とその友人・番匠谷教授から一つの砂時計を見せられる。それは永遠に砂の落ち続ける砂時計だった!白堊紀の地層から出土されたというその砂時計の謎を解明すべく発掘現場へと向かう一行だったが、彼らは知る由もなかったーその背後で十億年もの時空を超えた壮大な戦いが展開されていようとは。「宇宙」とは、「時の流れ」とは何かを問うSFの傑作。

感想・レビュー (1件)

難解すぎる。最後に伏線はすべて回収してあったが、あいだでは規模感がわからずついていけない。階梯は意識レベルであり、我々の階梯では理解できない高次的なものであるので、何を言っているのか理解できないことこそが今回の物語の大事なポイントではあるだろうが。大変哲学的で、ことばは比較的平易かもしれないが概念の理解が全く追いつかない。マツラは合格したことで階梯を昇り時間旅行の管理者となり、松浦が宇宙船内でエルマに妊娠させた子は空襲中の神戸で成長し野々村となり、時間旅行の自由を唱える反逆者となった。ほとんどわからないし、全てが言葉で説明されているわけでないのが難しい。おそらく複数回読み込まないとわからない。

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