ブラックボックス

ブラックボックス

砂川 文次
講談社 (2022年1月26日発売)
ISBN:9784065273654
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作品紹介・あらすじ

第166回芥川賞受賞作。 ずっと遠くに行きたかった。 今も行きたいと思っている。 自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。 自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。 昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実...

感想・レビュー (2件)

中盤まで 時間の流れがとてもゆっくりだった。仕事と家の往復の変わらない毎日が、自分と重なった…最後に、小さな希望が見つかったのは良かった。

何となくサクマが理解できる。生きにくい世の中に適応するのが不器用な人もいるのだ。暴力はいけないけど、自分で全てを決めたり、厄介事を解決したりするのが面倒になることもある。私も極端な人間だから、気を付けなくては。