百と卍(7)

百と卍(7)

紗久楽 さわ
読者数: 1
発売日: 2025/9/24
出版社: 祥伝社
ISBN: 9784396786120

レビュー (1件)

#百と卍 7巻完結 #紗久楽さわ お江戸BL、この物語に出会えた私は果報者です。 目くるめくほどの興奮と感動、呼吸を忘れて魅入ってしまう…素晴らしいクライマックスでしたぁ〜〜😭🩷🩷🩷 真顔で、情のこもった一言が胸に響く。 ただひとつ分かるのは、心に傷のひとつも持たない男なんて、男じゃないぞ、ということ。かつて江戸時代にはそういう男たちがいたのだと。そういう恋物語だったと思います。 紗久楽さわ先生の描く器量良しの男衆、すらりとした立ち姿が美しかった。 時々ブサ可愛い絵も大好きです。 . . . . せまい長屋をはなれ、 ふたりだけの二階屋で暮らしはじめた 雪花咲く頃。 生まれてはじめて風邪を引いた卍は、 熱に浮かされながら ”あの夏の日”を思い出していた。 それは雨の日で、虹が出た日でもある、あの駒形堂での出逢い。 まだ初々しくて、 触れ合えもしない百樹と卍の 今日に繋がる恋物語ーー。 . . . 🖤さらに感想🖤 はあぁ~まさか、雨の日の出会いに こんな裏話があったとは。 義兄弟の契りをかわすまでの、お互いの心の中に渦巻く不安や希望が丁寧に描かれていて、どのページを開いても楽しい。 百樹は確かに容姿が目立つほど美しいわけではないけれど、喜怒哀楽が心に染みてくる。心が癒やされる。 それに加えて初々しい色気が可愛い! 卍がべた惚れするのももっともです。 ふんどしが自分で結べない百樹の最高峰の桃尻…!!懊悩する卍にも同情しちゃった。 長屋で暮らすおヨミちゃんもいい人だわ。 実弟を想う兄と(たぶんあの尋ね人)、兄ちゃんを慕う百樹の切ない人情がさり気なく織りこまれていて、とても胸が熱くなりました。遠く離れていても、お互いを想う心は繋がっています。 百と卍、二人に幸運あれ。

0