油絵は謎をささやく

油絵は謎をささやく

翔田寛
KADOKAWA (2022年3月26日発売)
ISBN:9784041124567
本棚登録:11

作品紹介・あらすじ

日本文化史の大学教授・小宮山香織のもとに、教え子から相談事が持ち込まれた。山形の実家が所有する油彩画に、贋作の疑いがかけられたというのだ。明治期を代表する洋画家・高橋由一が描いたとされる《隧道図》は、真筆に近い特徴を持ちながら、いくつかの謎をはらんでいた。真贋を調べる香織はやがて、描画当時の事件が鍵を握ることに気づくがーー。 明治期の不可解な失踪事件、道路事業をめぐる百姓一揆、真贋不明の奇妙な絵、...

感想・レビュー (1件)

なかなか面白い作品。一つの油彩画の贋作かどうかを巡り過去の未解決事件も明らかになる。大学准教授の香織さんの粘り強い調査で事実が徐々に解明されていくのに引き込まれて、どんどん読みたくなる。最後は、贋作だと主張した田崎氏が意図的だったのと、田崎氏を殺害したのが意外な人物だったのにビックリさせられた。