作品紹介・あらすじ
13歳になった「ぼく」に親離れの季節がーー「一生モノの課題図書」、完結。中学生の「ぼく」の日常は、今も世界の縮図のよう。授業でのスタートアップ実習、ノンバイナリーの教員たち、音楽部でのポリコレ騒動、ずっと助け合ってきた隣人との別れ、そして母の国での祖父母との旅ーー “事件”続きの暮らしの中で、少年は大人へのらせん階段を昇っていく。80万人が読んだ「親子の成長物語」、ついに完結。
感想・レビュー (3件)
良かった
息子くんの多面的なものの見方に感服。東京の避難所からホームレスが追い出された話では、伝えられたことをそのまま受けいれるのではなく、当事者の気持ちに寄り添って考え、息子くん自身で『社会を信じる』という課題を導き出していた。著書を通して息子くんの「思考する」姿が印象的だった。イギリスの教育システムによるものなのか。先進的な教育システムに関心する一方、緊縮財政下での市民生活はかなり厳しそうだ。イギリスの現状が、もしかすると少し先の日本の姿なんじゃないか、と少し不安にもなった。
ライフとはなにか、社会事象に対して多面的多角的に見つめることの大切さをお子様と著者やその配偶者など周囲との関わりの中で改めて考えさせられます。

