ゴー・ホーム・クイックリー

ゴー・ホーム・クイックリー

中路 啓太
文藝春秋
ISBN:9784167915605
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作品紹介・あらすじ

終戦後の昭和21年2月、内閣法制局の佐藤達夫は突然、憲法問題担当大臣に呼び出された。新憲法の日本政府案をGHQが拒否し、英語の草案を押し付けてきたという。その邦訳やGHQとの折衝を命じられた彼は、白洲次郎らと不眠不休で任務に当たるーー。 現憲法の成立までを綿密に描く、熱き人間ドラマ。 今こそ読むべき「日本国憲法」誕生の物語。

感想・レビュー (1件)

日本国憲法制定をめぐる政府とGHQとの駆け引き。板挟み状態に置かれた法制局勤務の主人公の思いを伝えるには、本作のような小説仕立てが最適だろう。両者の攻防が昭和史好きを惹き込むこと間違いなし!日本国憲法は未だに改憲問題が続いているが、本作がそんな問題にどのような影響を与えるか。 昭和史好きには大変勉強になった。