作品紹介・あらすじ
執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。
「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実…!
遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広...
感想・レビュー (3件)
226事件を時代背景として、特別な 世界で育った子の目線で語られる 物語。鈍色との絡みは、登場人物にあるが、良くわからないな。最後に 憎むさえこに会いに行かねば、のくだりは、理解できない。
「鈍色幻視行」の作中作。

