作品紹介・あらすじ
嘘と真実の狭間に潜む、謎を「私」はあぶりだす。
収録作品すべての語り手は、著者を彷彿とさせる「私」なる作家。
自身の経験に裏打ちされたミステリーは、本当にすべてフィクションなのか?
ハードボイルド&ミステリーの第一人者が満を持して放つ珠玉の作品集
「幽霊」
ある日、作家の「私」に接触してきた真野と名乗る正体不明の男。
彼が語る内容を小説にして欲しいと言うが。
「村」
携帯が圏外になるほどの僻地に、...
感想・レビュー (1件)
大沢氏本人を思わせる「私」が実際にあったかも知れない軽めの事件に遭遇するといった8編の短編集。ミステリ度はそれほど濃くないが、どれもレジェンド作家ならではの手腕で読ませてくれる。特に表題作「覆面作家」はなるほど!と膝を打つほど。肩肘張らずに読めるところが良い。
