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前段で強制収容所に関して明らかになっている客観的な事実が述べられており、具代的に当時の残酷で悲惨な状況を理解たうえで、著者の置かれた状況と経験が学者的立場から描かれている 収容所内の具体的なエピソードや人間模様を通して、極限の状況で人間が人間として精神を保つことの難しさと偉大さ、未来を意識することの重要性、人種と立場を超えた人の本質的な善良さと残酷さを生々しく実感した。極限の状況でも平和で平凡な今の社会活動でも、結局人間が拠り所とするところ 人の善悪は変わらないとも感じた 圧倒的に暗く重いテーマだが、それでも読後は前向きに希望を持つことの重要性を感じさせるような本だった。
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