作品紹介・あらすじ
人は精がのうなると、死にとうなるもんじゃけー祖母が、そして次に前夫が何故か突然、生への執着を捨てて闇の国へと去っていった悲しい記憶を胸奥に秘めたゆみ子。奥能登の板前の後妻として平穏な日々を過す成熟した女の情念の妖しさと、幸せと不幸せの狭間を生きてゆかねばならぬ人間の危うさとを描いた表題作のほか3編を収録。芥川賞受賞作「螢川」の著者会心の作品集。
感想・レビュー (1件)
三十何年振りに再読しました。大変感動してこんなに深い話だとは思わなかったです。人間の生死を簡単に語れるものではない事を教えてくれた作品だと思いました。
