作品紹介・あらすじ
ついに完成した「IT業界のサグラダファミリア」、その裏側に迫る
みずほフィナンシャルグループ(FG)が2011年から進めてきた「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトが2019年7月、ついに完了した。
富士通、日立製作所、日本IBM、NTTデータを筆頭に1000社ものシステムインテグレーターが参加したものの、2度にわたって開発完了が延期になったことから、なかなか完成しないスペイン・バルセロナの...
感想・レビュー (1件)
みずほ銀行、2度のシステム障害とみのり構築までの苦悩の19年間を綴った一冊。なぜ2002年、東日本大震災後の2011年のシステム障害は起こったのか。みのりは考えていたこととは大きく違い、大きな夢と世界でも例を見ない大システムプロジェクトだった。巨大銀行の勘定系システムを1から作り直す、スカイツリー7基分の4000億円をかけた日本のシステム・エンジニアリングが1割以上も参加する大事業。最新の注意とテストを重ね、行員支店全員の教育、システムに魂を入れようとする職員の努力、旧行意識を業務フローから改革する、富士通を始めとする3大ベンダー下請け業者、みずほIRを中心とする現場システム部署の努力に支えながら作り上げた大きな意味のある次世代のシステムであった。 IT業界のサクラダファミリアと呼ばれたが、システムは完成した。 銀行勘定系システムは業務、信用の一番の基本。経営責任の大切さ、経営として何を知り、何を感じ、どう決断し、行動させるかの大切さを思い知った。 そしてなぜ2021年のシステム障害は発生したのか、次作が楽しみ。 人間らしい最後の仕事が、ソフトウエアのシステム開発である。システムは完成したときから陳腐化する。