やがて海へと届く

やがて海へと届く

彩瀬まる
講談社 (2019年2月15日発売)
ISBN:9784065145289
本棚登録:41

作品紹介・あらすじ

すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるがーー。

感想・レビュー (1件)

彩瀬まる の3.11を題材にした小説 すみれと湖谷は、作者らしい。東北地方のローカル線の中で震災に会い、見知らぬ土地なので海沿いを歩こうと思ったけど、工事現場の人に内陸への道を教えられ死をまぬがれたと言う。 それで、書かなければ前に進めないと欠いた作品。