夜露がたり

夜露がたり

砂原 浩太朗
新潮社 (2024年2月15日発売)
ISBN:9784103555315
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作品紹介・あらすじ

夜は溟くて重く、救いはわずかしかなかった。市井ものの正統にして新潮流。「どいつもこいつも、こけにしやがって」「難儀だね、身内って奴から逃れられないものさ」、追い詰められ女と男は危うい橋を渡ろうとする。「あの場所の生まれでなければ」と呪い、「死んどくれよ」と言葉の礫をぶつけながら、その願いが叶いそうになると惑う。ここに江戸八景の本物がある。「傑作」と呼ぶしかない短篇集。

感想・レビュー (2件)

江戸時代の長屋に棲む人々の話し